父
芥川龍之介朗读者:南柯
GM:MAYUKO - お父さんお母さんの想い
その時(とき)、自分(じぶん)たちの一人(ひとり)は、時間表(じかんひょう)の前(まえ)に立(た)って、細(こまか)い数字(すうじ)をしらべている妙(みょう)な男(おとこ)を発見(はっけん)した。
那时,有人发现了一个站在时刻表前、研究着蝇头小字的奇怪男人。
その男(おとこ)は羊羹色(ようかんいろ)の背広(せびろ)を着(き)て、体操(たいそう)に使(つか)う球竿(きゅうかん)のような細(ほそ)い脚(あし)を、鼠(ねずみ)の粗(あら)い縞(しま)のズボンに通(とお)している。縁(ふち)の広(ひろ)い昔風(むかしふう)の黒(くろ)い中折(なかお)れの下(した)から、半白(はんぱく)の毛(け)がはみ出(だ)している所(ところ)を見(み)ると、もうかなりな年配(ねんぱい)らしい。
那男人身穿紫黑色西装,如体操中使用的球杆般纤细的腿上,套着一条深灰色的粗条纹裤子。他戴着老式的黑色呢帽,宽宽的帽檐下露出了斑白的头发,由此可以看出已经是相当大的年纪了。
その癖くせ、頸くびのまわりには、白しろと黒くろと格子縞こうしじまの派手はでなハンケチをまきつけて、鞭むちかと思おもうような、寒竹かんちくの長ながい杖つえをちょいと脇わきの下したへはさんでいる。
不过,他脖子上围着黑白格纹并且很花哨的手绢,腋下夹着鞭子似的用紫竹做的长杖。
服装(ふくそう)と云(い)い、態度(たいど)と云(い)い、すべてが、パンチの挿絵(さしえ)を切抜(きりぬ)いて、そのままそれを、この停車場(ていしゃじょう)の人(ひと)ごみの中(なか)へ、立(た)たせたとしか思(おも)われない。
无论是服装还是行为举止,都只觉得像是有人从《笨拙》上剪下插画,并将其原封不动地置入车站的人潮之中似的。
*本文节选自芥川龙之介的《父》,是对主人公“能势”的父亲的描述,父亲瞒着“能势”来到车站,就是为了在上班途中看看儿子跟同学一道去旅行的场面。在这被儿子称作“伦敦乞丐”般的装束之下,隐藏着父亲对儿子无言的爱……
单词卡
調べる(しらべる)③:<他动> 查找,研究;检查;审讯
背広(せびろ)⓪:<名> 西服
着る(きる)⓪:<他动> 穿;承担
縞(しま)②:<名> 条纹
はみ出す(はみだす)③:<自动> 溢出,露出,超出
年配(ねんぱい)⓪:<名> 大致的年龄;中年
はさむ ②:<他动> 夹;插;隔
切り抜く(きりぬく)⓪③:<他动> 剪下,切开
图片|《千里走单骑》
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“我买几个橘子去。你就在此地,不要走动。”
并无太大感触,
长大后每每读到此处便不由落泪。
哦,原来这就是父爱。
你仔细观察过父亲吗?
・猫Ⅰ|为什么说猫是“唯物主义者”?
・野ばらⅣ|花开花落终有时,人来人往皆不遇
・最後レター|死ぬことは、終わることじゃない